Yamamotoの日記

Yale SOM MBA、金融工学、技術関係の記事を書きたいです

家電3社・2019Q1決算

最近、わけあってSONYに興味があるので、ひとことコメント

SONY

グループとしてセンサーアンドイメージング(S&II)に力を入れていくことを明確に打ち出した。Third pointの喧嘩を前向きに買いにいく姿勢に笑う。Gaming & Entertainmentでキャッシュを稼ぎ、半導体関連・センサー関連につぎ込んでいく方針。金融分野も大きいが、上記分野に比べると注力は低い。ガバナンスを整えて、安定的にキャッシュを生んでくれるビジネスとして認識している模様。

Panasonic

セグメントごとの純利益が出ておらずわからないが、テレビは純利益が赤字らしい。減損か金融費用か?セグメントごとの純利益非開示もそうだが、この会社は本当に投資家を馬鹿にしている感じがする。売上高「前年比94%の減収」とか言っちゃうし(6%の減収との言い方が多い)。セグメント別のCF計算書も公開しておらず、どこに注力しているかわかりにくい。 イメージとしてはアプライアンス(エアコン)とライフソリューションズ(ライト・スマートホーム)で利益を出して、コネクテッドソリューションズ(メディア・プロセスオートメーション等)に力を入れて行く感じか? オートモーティブは電池の伸びが高いものの、売上高3,774億に対してOPが-100億円。中国自動車市場の悪化や製品サイクルの移行期による販売減をカバーできず、とのこと。 また、ポートフォリオ改革の進捗を見ると、トヨタとの協働等、オートモーティブに力を入れているように見える。EV化に伴う電池需要増の流れに乗ろうとしているな。

SHARP

前年同期比から減収減益。売価ダウンがでかい。スマートライフ、8K(テレビ)、ICT(通信、サービス)の3分野があり、セグメント別の売上高でいうと8Kが一番でかい。180, 260, 96。一方で営業利益は6.2, 6.2, 7.3と同レベル。利益率が高いのでICTにもっと力を入れていく感じか。

総論

これら3社については、自動運転車市場の発展に伴うセンサー、電池、通信の分野に大きく張っている印象。